2014年3月16日日曜日

ハーフだから

妊娠中によく言われた言葉。
「ハーフだから、かわいいだろうね。」

言った人に悪気がないのはわかっているのですが、なかなか返答に困る言葉です。ハーフだからかわいいってのは、おそらくハーフタレントやモデルのイメージなんでしょうけど、果たしてハーフ=かわいいなのか?

夫も日本人の同僚に同じセリフを散々言われたらしく、「日本人の言う『ハーフ』ってそんなに特別なこと?」と聞かれました。いや、決して特別ではないんだけどね・・・。

しまいには、「みんなの期待を裏切って、産まれてくるこの子がかわいくなかったらどうしよう。」なんて、不必要なプレッシャーまで感じてしまう始末。

しかし出産後、産まれてきた子は、もちろんかわいかった!ハーフかどうかは置いといて、そりゃあ親ですもの、わが子はかわいいに決まってます。そして産んでしまえば、周りの過度な期待からも解放~、と安心したのも束の間。お披露目した友人知人には、

「やっぱりハーフはかわいいねー。」

って、おい!!かわいいのはハーフだからじゃないわいっ。
と思わず口も悪くなる、嬉しい(?!)ほめ言葉をいただいたのでした。。。

こんなことがあって痛感したのは、日本には確かに「ハーフ」というカテゴリーが存在し、そこに大きな固定概念が乗っかっているということ。

妊娠中に、こんな本を読みました。まさに、「ハーフ」の方が書いた本。

「ハーフ」を四つのタイプに分けて説明していて、いわゆる日本人が想像する「ハーフ」(容姿端麗、バイリンガル以上、お金持ち)は、ごく少数派だと言っています。ちょうど「ハーフへの過度な期待」を一身に浴びてモヤモヤしていたところだったので、よくぞ言ってくれた!という感じで、スッキリしました。(※他にも、ハーフならではの諸所の苦労にも言及されていますが、ここでは割愛。)

娘を他と違うと扱うつもりは毛頭ないのですが、良い悪いは別として、この先娘は「ハーフ」としてとらえられることが多いんでしょうね。そして、上記のような固定概念と戦わなくてはいけないこともありそうです。悪いことばかりではないんでしょうが、、、娘よ、強く育てよー!!

親になったばかりで、この手の話は色々悩んでいる(興味がある)ので、もし面白い本などあればぜひ教えてください☆

※そもそも「ハーフ」という言い方が正しいかどうかという議論もあると思いますが、この文脈では「ハーフ」と表記するのが適切かなーと思いましたので、あえてそう書いています。ご了承ください。

2014年3月12日水曜日

新しい家族

すっかりご無沙汰していましたが(もういいですね、この前置き)、、、年が明けて、私たち夫婦に新しい家族が増えました。娘です。

妊娠中のこともたくさんブログに残しておきたかったのですが、(一応このブログのテーマである)国際結婚ならではという出来事も特になく、終わってみれば、長引いたつわり以外、それなりに順調に過ぎたので、あまり書くことがありませんでした。

でもせっかくなので、妊娠中、出産のことを少し。

12月に予定通り産休に突入。里帰り出産のため、実家に戻りました。夫とは別居生活となりましたが、すぐに年末年始休暇に入り、実家に訪ねて来てくれたので気が紛れました。

里帰り後の私の体調は、まさかの「絶対自宅安静」。

帰省後、暇を持て余して買い物だの散歩だの出かけていたところ、今まで薬で抑えていたお腹の張りが急に進んでしまい・・・。地元で友人と会う約束が軒並みキャンセルとなり、気は滅入りましたが、いつも絶妙のタイミングでサインを送ってくれるわが子。今回も休養が必要だと教えてくれているのだと、実家で寝たきりに徹しました。(妊娠中は、仕事やプライベートで無理をしそうになると、つわりの悪化や体調不良になる傾向にありました。)

正期産となる37週に入ってからは、「もういつ出てきてもおかしくない」ということで、予定日三週間前から毎日ドキドキ。

30代半ばの私は、周りに出産経験者も多く、それでなくてもネットやらなにやらで情報が手に入りやすいこともあって、出産に関しての情報を集めては、恐れおののいていました。

陣痛はいつ始まるのだろうか、出産にどのくらい時間がかかるのだろうか、何より無事にわが子を産んで対面することができるのだろうか。。。特に苦しい経験をした人の話ばかり集めては、不安になっていました。

しかし、予想に反して子は出てくる気配なし。すっかり気が緩んだ私に陣痛が来たのは、予定日ちょうどの深夜でした。

結果は、心配無用とばかりに、かなりの安産でした。

陣痛はいきなり4分間隔で始まり、あまりのいきなりぶりに「これは偽陣痛では?」と思い、家で耐えること3時間。いよいよおかしいと病院に電話し、到着後2時間でわが子に対面。。。出産後の私の第一声は、「え、もう?!」でした。
(※出産後の先生の話では、もともと妊娠後期から薬でお腹の張りを抑えていたほどだったので、そういう人は分娩に時間がかからない傾向があるようです。は、早く言ってよ!)

夫はもちろん立会いを希望していて、入院後に電話で知らせる手はずになっていたのですが、超スピード出産だっため、こちらに向かう途中でタイムアウト。

案ずるより産むが易しを体現するような出産でしたが、感動はひとしおでした。

もちろん痛いし苦しかったのですが、わが子も頑張っているというのが伝わってきたし、私も待ちわびたこの子にやっと会えるという思いがこみ上げて来て、不思議なくらい力がみなぎり、最後は本当に、子供と共同作業をしているという感覚でした。

この感動をその場で分かち合えなかったという意味で、夫が立ち会えなかったのはとても残念でした。出産する前は、陣痛に一人で耐えられるか不安だからそばにいて欲しいと思っていたのですが。

出産後の処置が終わり、一段落した後で到着した夫は、それでも娘を見た瞬間に「フォーリンラブ」だと言っていました。言い方が可笑しかったけれど、夫は夫なりに感動していたのだと思います。

娘との生活は始まったばかりで、そもそもまだ実家から戻っていないので、これから家族3人うまくやっていけるかという不安もあります。が、今のところ思った以上に楽しめています!出産するまでは母性のかけらもない私でしたが、今やすっかり親バカになっていますから。

というわけで、家族3人のブログになりました。これからもよろしくお願いします。