「ハーフだから、かわいいだろうね。」
言った人に悪気がないのはわかっているのですが、なかなか返答に困る言葉です。ハーフだからかわいいってのは、おそらくハーフタレントやモデルのイメージなんでしょうけど、果たしてハーフ=かわいいなのか?
夫も日本人の同僚に同じセリフを散々言われたらしく、「日本人の言う『ハーフ』ってそんなに特別なこと?」と聞かれました。いや、決して特別ではないんだけどね・・・。
しまいには、「みんなの期待を裏切って、産まれてくるこの子がかわいくなかったらどうしよう。」なんて、不必要なプレッシャーまで感じてしまう始末。
しかし出産後、産まれてきた子は、もちろんかわいかった!ハーフかどうかは置いといて、そりゃあ親ですもの、わが子はかわいいに決まってます。そして産んでしまえば、周りの過度な期待からも解放~、と安心したのも束の間。お披露目した友人知人には、
「やっぱりハーフはかわいいねー。」
って、おい!!かわいいのはハーフだからじゃないわいっ。
と思わず口も悪くなる、嬉しい(?!)ほめ言葉をいただいたのでした。。。
こんなことがあって痛感したのは、日本には確かに「ハーフ」というカテゴリーが存在し、そこに大きな固定概念が乗っかっているということ。
妊娠中に、こんな本を読みました。まさに、「ハーフ」の方が書いた本。
「ハーフ」を四つのタイプに分けて説明していて、いわゆる日本人が想像する「ハーフ」(容姿端麗、バイリンガル以上、お金持ち)は、ごく少数派だと言っています。ちょうど「ハーフへの過度な期待」を一身に浴びてモヤモヤしていたところだったので、よくぞ言ってくれた!という感じで、スッキリしました。(※他にも、ハーフならではの諸所の苦労にも言及されていますが、ここでは割愛。)
娘を他と違うと扱うつもりは毛頭ないのですが、良い悪いは別として、この先娘は「ハーフ」としてとらえられることが多いんでしょうね。そして、上記のような固定概念と戦わなくてはいけないこともありそうです。悪いことばかりではないんでしょうが、、、娘よ、強く育てよー!!
親になったばかりで、この手の話は色々悩んでいる(興味がある)ので、もし面白い本などあればぜひ教えてください☆
※そもそも「ハーフ」という言い方が正しいかどうかという議論もあると思いますが、この文脈では「ハーフ」と表記するのが適切かなーと思いましたので、あえてそう書いています。ご了承ください。