2014年4月19日土曜日

異なる苗字

このエントリー(カタカナ姓)で書いたように、私と夫は夫婦別姓です。よって、日本での娘の姓は、私の姓になっています。子供ができたら、夫と子供の苗字が異なってしまうので、面倒くさいことも出てくるのかなーなんて当時も気にしていたのですが、さっそく面倒が起きてしまいました。

娘が産まれて、様々な手続きが必要になりました。まず手をつけたのが、健康保険と税扶養の手続きです。

このような手続き系、今までは夫のものも含めてすべて私がしていました。日本での手続きである以上、夫がやるより私がやる方が、早いし間違いが少ないからです。ゆえに、手続き上の利便性から、健康保険も税扶養も「私の扶養に娘を入れる」つもりで手続きを始めました。

ところがです、いざ手続きに入ると、娘を私の扶養に入れるのは不適切だということがわかりました。扶養は本来、夫婦のうちで収入の多い方に入れるのが原則だそうで、産休/育休中で無収入とみなされる(=夫より収入が少ない)私は、扶養者にはなれないとのこと。※細かく言うと、健康保険は収入が多い方の扶養に入れる原則があり、税扶養の方はルールはない(けれど、収入が多い方の扶養に入れる方が当然控除が多くなる)、ということだそうです。

夫が外国人で手続きが面倒でー、などと食い下がってみたのですが、ダメなものはダメということで、あきらめて夫に手続きを進めてもらうことになりました。

夫に何度も説明し、やっと手続きができたーと思ったのも束の間、今度は「夫と娘の名字が異なるので、家族であることを証明する書類を提出してください」ときた!

証明する書類と言っても、何ということはない、住民票のことでした。しかーし、私は里帰り中、夫は市役所で書類申請なんてしたことがない、はず。仕方なく私がHP上で申請書を見て、サンプルを作成して夫にメール。夫はそれをもとに、無事に住民票を取得して提出したのでした。

そっかー、これから夫が娘のことを申請する場合、苗字のせいで必ず家族であることを証明する必要があるんだなーと、面倒な気持ちになると同時に、夫にももっと手続き慣れしてもらわなくては(今まで甘やかしすぎました)!と思ったのでした。

それにしても、もう一つ腑に落ちないことが。

他の手続きでもあったのですが、「妻」である私が申請すると、必ず「この申請は夫婦で収入の多い方がすることになっているのですが」と確認を受けるのです。で、今回の場合は、私が育休中のため夫が申請する必要がある、ということが明らかになったのです。

しかし、普段は私の方が収入が多いのですね(ちなみに、二人で平
均並の世帯収入なので、大したことありません)。だから、私が復帰したら、娘の扶養を入れなおす手続きをする必要があるのですよ。正直いちいち面倒だし、その時もきっと、また収入の確認を受ける(「旦那様より収入が多いのですか?」という)のだろうなーと思うのです。

実際、共働きであれば、妻の方が収入が多い夫婦は珍しくないと思うのですが、その場合に夫側が申請しても、収入の確認はされないんじゃないかなー、と思ったり。(要するに、私の場合は確認され損だなー、と。)

まぁ、どちらにしろ、夫に日本で手続き慣れしてもらう必要があるのは変わらないですけどね。

2014年4月18日金曜日

里帰り出産のあれこれ(2)

前回の記事はこちら↓
里帰り出産のあれこれ(1)

里帰り出産の悪かったところその2は、私の両親が「孫命(まごいのち)!」になってしまったこと。なんじゃそりゃって感じですが、産まれたてから数か月、毎日毎日一緒にいたことで、娘にすっかり心を奪われちゃったみたいです。私が自宅に戻るときの二人の悲しそうな顔と言ったら、まるで私が二人から赤ちゃんを引き離しているかのよう。冗談みたいですが、老いた両親にそんな顔させてしまうなんて、本気で心苦しかったのです。。。一年に数回顔を見せるだけの孫なら、ここまで寂しくはならなかったかと。

こちらに戻って来てからも、両親の娘に関する興味(悪く言えば干渉)がすごい!やれどのくらい成長しただの、親の勝手で連れまわしていないかだの、質問攻めなので、ほぼ毎日様子を報告する羽目に。もちろん娘のことを気にしてくれるのは嬉しいし、私も色々伝えたいこともあるのですが、たまには放っておいてー、という気持ちになるのも事実。

それにしても、妊娠するまで孫なんて全く興味がなさそうな両親だったのに(気を遣っていたのでしょうけど)、ここまで典型的なじじばばになってしまうとは、恐るべし孫パワーです。

そして悪かったことその3。これは、私たち家族の個別の理由なのですが。。。私の母と夫が折り合わないのが明確になってしまった、です。

里帰り中、年末年始のお休みも含めて、夫は何度か私の実家に泊まりました。今までと異なり、私抜きの母&夫で過ごす時間が多かったのですが、これがどうもよくなかったみたい。私の母はせっかちでよく気の付くタイプ。一方で、夫はのんびり屋で気の利かないタイプ。今までは常に私が間にいて、いい感じに距離を保っていたのですが、今回は私不在で二人の性格の違いがぶつかり合ってしまいました。。。

本人達から何か言われたわけではないのですが、お互い居心地悪いのが丸わかり。そもそも、二人は言葉の問題から意思疎通もままならないので、それもストレスになるようで。母からの文句ともならない文句を聞き流すのも、夫の気の利かなさをうまくフォローするのも、とんと疲れました。これは里帰りだからというわけでもないのでしょうが、今までは騙し騙しうまくやっていたので、適度な距離感が里帰り出産で崩れちゃったんでしょうね。あー、これからが心配だわー。

以上が、私の個人的な里帰り出産善し悪しでした。

こう書くと、悪いことのほうが多いじゃんと思われそうですが、次回があればやっぱり里帰りしてしまうかなー、と思います。夫も夫なりに協力してくれることは分かったのですが、私が仕切らなければいけないのは必至なので、ここは言わずともやってくれる実家の方が、色々あっても気が楽です。それに夫はしばらくの一人暮らしの後でも、私と子供のいる生活にすぐに馴染んでくれたので。

そう言えば、児童手当の手続きに関して。夫にやってもらうと申請書作成がややこしいので、私が戻ってくるまで放置していたら、2か月分取りっぱぐれました(言葉は悪いですが。申請の翌月から支給だそうで)!この手の行政手続きは、里帰り中でも夫に動いてもらわなければいけないものがあるので、事前に準備しておくことをおススメします。

2014年4月17日木曜日

里帰り出産のあれこれ(1)

里帰り先から我が家に戻ってきました(って、もう随分経つのですが)。最初こそ、一日のほとんどを喋れない相棒と二人きり・・・で気持ちが落ち込んでしまったのですが、だんだんと慣れてきました。

さて、里帰り出産って善し悪しあると思うのですが、まさにその善し悪しを肌で感じたので、書いておこうと思います。

多少は迷ったものの、里帰り出産をしようと思ったのは、「何かあった時に夫じゃ対応できない」と思ったからでした。予想外の事態で自分が動けなくなったとき、救急車を呼ばなければならなくなったとき、夫の日本語能力では対応が厳しいだろうなー、と思ったのが一番の理由です。

夫の周りでは、里帰り出産という習慣はないことはわかっていましたが、夫も、夫の家族も、「日本ではそうなのね」という感じで、特に揉めることもなく受け入れてくれたので、すんなり実家近くの産婦人科で出産することが決まりました。

そして実家に帰ってみて見えてきた、里帰り出産のいいとこ悪いとこ。

まず、良かったこととしては、両親(特に母)のヘルプが本当にありがたかった!

妊娠経過に大きな問題はなかったものの、前半はひどいつわり、後半はお腹が張りやすい(極力安静に)という問題を抱えていた私。ろくに出産準備もせず実家に戻りましたが、母がせっせと必要なものを買い揃えてくれました。さらに帰省後、早産の危険ありで自宅安静を言い渡されてしまったのですが、上げ膳据え膳でしっかり安静にさせてもらいました。

出産後も、身の回りのことは全部請け負ってくれ、私は授乳、沐浴、おむつ替え等、赤ちゃんのことしかしていませんでした。さらに、初めての育児に戸惑う私の小さな疑問も一緒に考えてくれ、精神的にもすごく楽でした。自分の家だと、赤ちゃんのことプラス、洗濯、食事、掃除などの家事に加え、日中は話す相手もいないので、精神的に参ってしまったのではないかと思います。出産後2か月で戻ってきましたが、その頃には娘に向き合うことにも随分慣れていたので、やることが増えても気分的には楽でした。

普段の自分であれば、気力でやりきるのですが、出産後は思いのほか精神不安定になりますし、娘のことは自分の気力で我慢というわけにはいかないので(ここまでなら大丈夫の度合いが分からないので、余計に心配になる)、弱っている自分を受け入れ、親に全面的に頼ったのは良かったと思います。

一方、悪かったことは三つあります。

まず、夫から娘と触れ合う貴重な時間を奪ってしまったこと。

私の場合、実家と自宅が新幹線含めて5時間の距離ということもあるのですが、とにかく行き来は簡単にできません。これによって、夫は立ち合い出産もかなわなかった(私がスピード出産だったため)し、入院中も仕事の関係で3日ほどしか滞在できませんでした。

帰省中、夫が来たのはその後1回のみ(仕事や、金銭面の理由があります)。夫は文句は言いませんでしたが、毎日成長する娘の大切な時期を見逃したのは、少し寂しかったのではないかと。

ただ、里帰り中にひそかに心配していた、大変さを間近で見ていないので子育てへの参加意欲がなくなるとか、娘が私にばかりなついてしまうといったことは、全くの杞憂でした。

今の夫は、娘の面倒を積極的に見ますし、おむつ替えやお風呂などのお世話周りもしっかり習得。普段の家事もそれくらいの姿勢で取り組んでよ・・・と言いたくなるほどの成長ぶりです。夫の育児については、また別で触れますね。

長くなったので次回に続きます。