2013年10月26日土曜日

数え方が違う

もう昔の話ですが、学生時代の夏休みに、旅行を兼ねてアメリカへ、一ヶ月間語学学校に通いました(これが初アメリカです)。そして、クラスの中で、ヒュー・グラントが主演の「nine months(9ヶ月)」という映画の話題になったのです。

先生が、「9ヶ月ってのは妊娠の期間のことだね」と言ったので、私の頭の中は「妊娠って十月十日じゃないの?」とはてなマークが…。日本人のクラスメイトがすかさず、「日本では妊娠期間は10ヶ月と10日です!」と言ったので、「そうそう」と同調すると、「人間なんだから妊娠期間はみんな一緒のはずだよ。10ヶ月じゃないよ。」と先生。

結局、「アジア人は妊娠期間が欧米人より長いのかも」なんていうとんでもない結論(!)で授業はお開きとなったのですが、私はこのことがずーっと記憶に残っていました。

そして、私の妊娠がわかり、夫が「今何週目だから…」と言ってネットで赤ちゃんの大きさを調べ始めたとき、蘇ってきたこの記憶。

「アメリカと日本では、妊娠週の数え方が違うっぽいよ」(さすがに、人種による妊娠期間の違いがあるとは思ってなかったので)と夫に伝えました。が、実際、どう違うのかは知らなかったため、私もネットで検索。

結論、「妊娠週数」の数え方は日本とアメリカで「同じ」でした。ただ、「妊娠何ヶ月」という話になると、数え方が異なるようです。

で、どう異なるかというと…よくわかりませんでした。。。アメリカでも読むものによって、月の数え方が違うんです。最初と最後の月だけは6週間で一ヶ月と数えたり、9ヶ月のうちの一部の月を5週間として合計9ヶ月と数えたり。何が正しいのか混乱してる中で見つけたのは、「月の数え方はそれぞれなので、週数で話しておけば、誤解はないです」という言葉。ええ、とってもややこしいから、私たちは週数で数えることにしますよ!!

というわけで、月数の数え方は謎のまま。週数で数えれば、日本でもアメリカでも同じです。そしてもちろん、妊娠期間は人種による違いはありません(当たり前!)。

2013年10月14日月曜日

マタニティマーク

日本で妊婦になると、「マタニティマークつける/つけない?」みたいなことがよく話題に上がります。私は、妊娠初期から今も、お世話になっている派です。

※マタニティーマークとは、妊娠していることを示すマークで、「妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの。(厚生労働省)」らしいです。私は、母子手帳の発行時に役所からキーホルダーをもらいました。

通勤時間が長いこともあって、つわり中一番つらかったのが、電車でした。気分が悪すぎて、立っていられないのです。なんとか席に座って通勤したい・・・ということで、お腹も目立たない時期から、キーホルダーをかばんにつけることにしました。

とは言っても、首都圏の混雑路線。座っている人に「席を譲って」というのもあんまりな気もして、「優先席が空いていたら座らせて」という意味で付けていました。この辺の人(?)って、あまり優先座席には座ろうとしないので、混雑していても優先席は空いていることが多いのです。これはありがたかった。。。何本か待てば、席の空いているタイミングが必ずあったので。

(ちなみに、私の地元では優先席の意味をなさないほどに、誰でも座ります。でも、必要そうな人が来たら、声をかけて席を譲る人が多いです。どちらがいいかはさておき。)

しかし、いくらタイミングを見計らって乗っても、席に座れないこともあります。最初は、電車を降りてまた待って・・・を繰り返していたのですが、最近は体調がマシになってきたので、そのまま乗車して立っていることも増えてきました。

そういう時、声をかけてもらえると本当にうれしいですね。情緒不安定になっているせいもあるのでしょうが、毎回、嬉しくて泣くのをこらえるのに必死になります(冗談ではなく、本気で)。おばさんが、「ここ空いたよー」と言って、わざわざ遠くから声をかけてくれたり、若いお母さんが「お大事にしてくださいね」と、お子さんと座っていた席を譲ってくれたり。

こうなる前は、こういう気遣いがここまで嬉しいものだとは思っていませんでした。「妊娠は病気じゃない」とは、よく言われることです。でも、実際に体は苦しく、思い通りにならなくて、自分が一番もどかしいのもこれまた事実。自分が元気になったら、こういう周りへの気遣いをもっとできるようにしよう!と思っています。

ちなみに夫は、私が何度も電車を降りてゲーゲー吐いているのを目の当たりにして、マタニティマークにより敏感になったそう。(それまでは、なにかのグループのバッヂだと思っていたらしい!)「今日も席を譲ったよ」なんて、得意げに話すことも多くなりました。

2013年10月6日日曜日

発達障害

夫の話です。夫と結婚してから、「発達障害」という言葉を初めて知りました。

結婚してからしばらくして、一緒に話していても、夫がころころと話題を変えることが気になり始めました。「今それについて話しているんじゃないでしょう。」とか、「この話が終わるまで待ってよ。」とか、結構な頻度で相手を諭している自分に気が付き、「私は子供と結婚したのか!?」と、悩み始めました。

他にも、特定の物事に異常に集中したり、それを遮るとひどく怒ったりと、「なんか普通と違うんだよなー」ということが、気になるようになりました。

とは言っても、結婚前は個性だと思って受け流していたことだし、気にしすぎかなー、と思いつつ、あまり深刻にならないように夫に話してみたところ…。

「ああ、小さい頃、発達障害の診断を受けているんだよ。大人になるにつれて随分マシになったから、もう気づく人は少ないけど。気づいちゃった?」と、フツーにある病名を告白されました。(私は発達障害について詳しくないですし、偏見を生んでも申し訳ないので、病名は伏せます。)

おい、大事なことなんだから結婚前に言えっ(気づいちゃった?じゃねーよ)!と、思ったのですが、夫にとってはもう克服した出来事だったのか、特に隠していたという様子ではありませんでした。

ただ私の方は、それを知って随分救われました。ネットや本で情報収集してみると、夫の行動で「なるほど」と思うことがいくつもあったのです。ひどく子供っぽいとか、自分勝手だとか思っていた夫の嫌いな部分に、理由があることがわかりました。

また、夫が言ったように、大部分は克服(コントロールの仕方を学んだ、と夫は言っていました)されており、友人と話す時や、仕事の場では同じようなトラブルはないようです。私も一緒に住み始めて気づいたくらいなので、本人も努力しているのでしょう。

実は、妊娠して気にかかっているのが、同じ問題が子供にも生じるかもしれない、ということ。色々情報収集した中で、遺伝(というか、なりやすさ)についても書かれていたため、夫にも「子供も同じような問題を抱えるかもしれないね。」ということを話しました。

夫の返事は、「それは自分が一番気持ちがわかるから大丈夫。That's my part.」という心強いものでした。なるほど、私が理由もわからず「なんで夫はこうなんだ」と悩んでいたように、わけのわからないものに立ち向かうのは大変だけど、周りに心の準備ができていて、わかってくれる人がいるなら、乗り越えられるのかもしれないなー。夫も、早くに気づくことができたからこそ、コントロールできるようになったのかもしれませんし。

まぁ、いずれにしても気に病むのは早すぎますけどね。

それにしても、大なり小なりあれど、本人はもとより、そのパートナーだって大変なんです。理由はわかってすっきりしたけど、そう何度も何度も話を遮られちゃあ、ねぇ。。。