2014年5月21日水曜日

娘の米国籍取得その2(アメリカ大使館編)

前回の話は、娘の米国籍取得その1

さて、必要書類準備と同時に行ったのが、アメリカ大使館への手続きの予約。そうなんです、出生の手続きをするのに、事前予約が必要なんです(今HPで確認したら、東京、那覇、大阪/神戸だけみたいですが)。予約は、アメリカ大使館のHPからオンラインで。夫が予約したのですが、特に混み合っているということもなく、二週間先くらいで予約できました。

そして迎えた当日、3人でアメリカ大使館(在東京です)へ向かいました。

アメリカ大使館へ行くのは、結婚をするときに夫の婚姻要件具備証明書を発行してもらった時以来、二回目です(私が学生ビザを取得した時は、すべて郵送で面接もありませんでした。今は違うみたいですが)。

相変わらず物々しい雰囲気の周辺。入館にあたりセキュリティチェックがあるので、入り口から100m以上の長蛇の列です。

予約時間の30分以上前に到着したのですが、長い列を見て「しまったー」と思いました。が、どうやらこの列は、「VISA申請」の人の列らしい。「アメリカ市民サービス」の人は別の列で、そこには2人くらいしか並んでおらず、ほとんど待つことなくセキュリティチェックをして、入館することができました。※入り口で予約票を確認されるので、プリントアウトして持っていく必要があります。

そしていよいよ手続き開始。

予約をするくらいだから、私はてっきり面接があるのだと思っていたんです。そして夫も私も無駄に緊張していました。(出生届が受理されないなんてことはないと思っていましたが。)

ところが何ということはない、窓口で、いわゆる普通の書類申請でした!私の出番はほとんどなく、夫が書類を提出して、不備などがないか確認。問題がなければ、申請料を払って、夫、私、娘が窓口へ行き、書類に嘘がないことを宣誓して、完了です。この、右手を挙げて宣誓って、一度やってみたかったのでちょっと嬉しかったです☆

ところで、出生の手続きには親の「米国籍の証明」と「米国に居住していた証明」が必要になります。夫は、現在のパスポートと、居住していたことの証明として古いパスポートを用意しました。さらに緊張からか(?)念のため、Birth Certificateも用意していきました。が、Birth Certificateはやっぱり不要でした。

米国籍があるのに、なんで居住の証明まで必要なのか(住んでいたに決まっているじゃないか)と思っていたのですが、よく考えると、娘がこれから先、ずっと日本にいる可能性もある。そうなると娘の子供は米国籍を得る資格はないわけです。なるほど、国籍は子孫永続的に受け継がれるわけではないんだなー、と勉強になりました。

ちなみに、窓口での最終確認の時、夫のアメリカの居住歴について再度確認があったのですが、雑談交じりに高校はどこかとか、プロムは誰と行ったのかとか、聞かれました。面白いこと聞くなー、しかも夫よどみなくプロムの相手答えてるし!などと思っていたのですが、後から考えると、雑談を交えて申請に嘘がないか確認していたのかも。。。

宣誓の後、出生証明書について、二重国籍者のパスポートの使い方、6週間から10週間でパスポートが届くよ(SNNと出生証明はいつ来ると言っていたのか忘れました・・・)、などの説明を受けて、手続きは終了。1時間もかからなかったと思います。

最後に、授乳室について。

初めての遠出で、気になっていたのは授乳でした。大使館周辺で授乳できそうなところはないので、大使館でできなかったら困るなぁ、と。夫は、「赤ちゃんに来いというのだから、授乳室くらいあるでしょ。」と言うし、まぁなんとかなるかと思っていました。

結果、大使館の中に一応授乳スペースはありました!一応、というのは、車いす用の広めのトイレ個室に、椅子が置いてあるだけだったからです。でも十分広いスペースがあるし、おむつ替えの台もあるし、授乳するには十分でした。(大使館の方に授乳室があるかどうか聞いたら、トイレだけど・・・とのことでした。)

なんだか細かくなっちゃいましたが、以上で娘の出生の手続きは終わりです。

2014年5月19日月曜日

娘の米国籍取得その1(書類準備編)

先日、娘の出生の手続き(アメリカ国籍関連)をするためにアメリカ大使館へ行ってきました。

この手続き、赤ちゃんだろうが何だろうが、本人と両親で出向かなければならないようで。里帰りからの帰宅以来の、電車でのお出かけとなりました。

準備にあたって他の方のブログが参考になったので、私も少し経験談を書こうと思います。ただ、基本的には、アメリカ大使館の出生届のページにすべて書いてあるので、それに従って準備をすれば問題ないかと思います。

まず、手続きにあたって最初に思ったのが、出生届っていつまでに出せばいいの?ということ。

日本の出生届は二週間以内と決められていますが、まさかアメリカ大使館への手続きも同じってことはないよね、、、と恐る恐る調べてみると、どこにも期限の文言は見つからず。結局、「期限はないらしい」というネット上の情報を(自己責任で)信じて、里帰りから戻った後の手続きとすることにしました。とは言え、家庭の事情でいつアメリカに行くかもわからないため、あまり先延ばしにもできず、私たちが手続きをしたのは、娘が満3ヶ月のときでした。

さて、申請書類の準備。詳細は上記のHPから、出生届のチェックリストのページを参照してださい。

ほとんど夫に任せたので、私が準備したのは、下記二つ。
・「出生の証明」として、娘のことが記載された戸籍謄本とその英訳
・「両親の結婚の証明」として、婚姻届受理証明書とその英訳

私たちは日本で結婚したので、結婚の証明は婚姻届受理証明書です。これは、婚姻届を提出した役所で発行してもらえます。この婚姻届受理証明書、私たちの婚姻の事実は戸籍謄本に記載されているので、なぜこの書類が必要なのか、謎でした。でも、チェックリストに戸籍謄本とは別に記載されているため、漏れがあっても嫌なので取り寄せました。(すでに引っ越していたため、遠方の役所まで出向いて面倒でした。。。)

結果、手続き当日、戸籍謄本の原本は私に返却され、婚姻届受理証明書はそのまま大使館で引き取られました。大使館の窓口の人は、「日本では戸籍謄本にすべて記載してあるから、これさえあればすべてわかるのよねー」と言ってたので、その通りと思ったのですが、受理証明書は大使館に提出したままになっているので、結局要否はわかりません。ですので、きちんと準備した方が無難だと思います。

ちなみに、英訳はそれぞれフォーマットが用意されているので、それを使えばよいです。地味に市長(証明書発行の責任者)の読み仮名とか調べなきゃいけませんでしたが、記入は簡単です。

それ以外の書類は、オンライン入力やプリントアウトしたフォーマットに記述して持っていきます。夫が準備したので、詳細についてはよくわからないのですが、パスポートの申請書はオンライン入力し、それをプリントアウトして持っていきます。このオンライン入力がなかなか曲者で、プルダウンに入れたい情報がなかったり、住所のテキストボックスの数が合わなかったりなど、色々不都合がありました。夫が大使館に電話して確かめたところ、おおむね「間違った情報のままプリントアウトして、後から訂正して」とのこと。「テキトー!」と私はびっくりしましたが、夫曰く、実にアメリカらしいとのこと。

おまけで、パスポートの写真について。

乳児のパスポート写真てどうやって撮るの?というのも疑問でした。首も座らない娘は、まっすぐ座ることもできません。これもネットでリサーチすると、親の膝に乗せ、見えないように首を押さえて撮影or寝かせて上から撮影、のどちらかっぽい。

はじめは写真屋で膝に乗せて撮ろうと思ったのですが、どうやっても首がぐらぐらするのと、目線の合った写真(=機嫌が良い時でなければならない)が短時間で撮れる気がしなかったので、家で撮影することにしました。

白いシーツがなかったので、白いおむつ替えシート(!)の上に乗せて、フラッシュをたいてデジカメでひたすら撮影。2日間、70枚にわたる撮影の末、なんとか納得のいく(正面を向いて目線が合っている)写真が撮れました!

写真の印刷は、これもネット情報で、セブンイレブンのコピー機が証明書サイズの写真を加工できるらしいとの情報を得て、行ってまいりました。アメリカパスポート用の5センチ×5センチの大きさの写真もあったので、それに合うように写真をトリミングして(コピー機でできます)、印刷して、完成。ちなみに、パスポートで求められている顔の大きさと、コピー機のガイド機能の顔の大きさが異なるので、なんとなく勘で倍率を調整する必要はありましたが、何とかそれらしいものができました。

お値段は200円!写真屋で苦労して撮ることを思えば、大満足。おススメです。

次回、アメリカ大使館での手続きについて書きます。

2014年4月19日土曜日

異なる苗字

このエントリー(カタカナ姓)で書いたように、私と夫は夫婦別姓です。よって、日本での娘の姓は、私の姓になっています。子供ができたら、夫と子供の苗字が異なってしまうので、面倒くさいことも出てくるのかなーなんて当時も気にしていたのですが、さっそく面倒が起きてしまいました。

娘が産まれて、様々な手続きが必要になりました。まず手をつけたのが、健康保険と税扶養の手続きです。

このような手続き系、今までは夫のものも含めてすべて私がしていました。日本での手続きである以上、夫がやるより私がやる方が、早いし間違いが少ないからです。ゆえに、手続き上の利便性から、健康保険も税扶養も「私の扶養に娘を入れる」つもりで手続きを始めました。

ところがです、いざ手続きに入ると、娘を私の扶養に入れるのは不適切だということがわかりました。扶養は本来、夫婦のうちで収入の多い方に入れるのが原則だそうで、産休/育休中で無収入とみなされる(=夫より収入が少ない)私は、扶養者にはなれないとのこと。※細かく言うと、健康保険は収入が多い方の扶養に入れる原則があり、税扶養の方はルールはない(けれど、収入が多い方の扶養に入れる方が当然控除が多くなる)、ということだそうです。

夫が外国人で手続きが面倒でー、などと食い下がってみたのですが、ダメなものはダメということで、あきらめて夫に手続きを進めてもらうことになりました。

夫に何度も説明し、やっと手続きができたーと思ったのも束の間、今度は「夫と娘の名字が異なるので、家族であることを証明する書類を提出してください」ときた!

証明する書類と言っても、何ということはない、住民票のことでした。しかーし、私は里帰り中、夫は市役所で書類申請なんてしたことがない、はず。仕方なく私がHP上で申請書を見て、サンプルを作成して夫にメール。夫はそれをもとに、無事に住民票を取得して提出したのでした。

そっかー、これから夫が娘のことを申請する場合、苗字のせいで必ず家族であることを証明する必要があるんだなーと、面倒な気持ちになると同時に、夫にももっと手続き慣れしてもらわなくては(今まで甘やかしすぎました)!と思ったのでした。

それにしても、もう一つ腑に落ちないことが。

他の手続きでもあったのですが、「妻」である私が申請すると、必ず「この申請は夫婦で収入の多い方がすることになっているのですが」と確認を受けるのです。で、今回の場合は、私が育休中のため夫が申請する必要がある、ということが明らかになったのです。

しかし、普段は私の方が収入が多いのですね(ちなみに、二人で平
均並の世帯収入なので、大したことありません)。だから、私が復帰したら、娘の扶養を入れなおす手続きをする必要があるのですよ。正直いちいち面倒だし、その時もきっと、また収入の確認を受ける(「旦那様より収入が多いのですか?」という)のだろうなーと思うのです。

実際、共働きであれば、妻の方が収入が多い夫婦は珍しくないと思うのですが、その場合に夫側が申請しても、収入の確認はされないんじゃないかなー、と思ったり。(要するに、私の場合は確認され損だなー、と。)

まぁ、どちらにしろ、夫に日本で手続き慣れしてもらう必要があるのは変わらないですけどね。

2014年4月18日金曜日

里帰り出産のあれこれ(2)

前回の記事はこちら↓
里帰り出産のあれこれ(1)

里帰り出産の悪かったところその2は、私の両親が「孫命(まごいのち)!」になってしまったこと。なんじゃそりゃって感じですが、産まれたてから数か月、毎日毎日一緒にいたことで、娘にすっかり心を奪われちゃったみたいです。私が自宅に戻るときの二人の悲しそうな顔と言ったら、まるで私が二人から赤ちゃんを引き離しているかのよう。冗談みたいですが、老いた両親にそんな顔させてしまうなんて、本気で心苦しかったのです。。。一年に数回顔を見せるだけの孫なら、ここまで寂しくはならなかったかと。

こちらに戻って来てからも、両親の娘に関する興味(悪く言えば干渉)がすごい!やれどのくらい成長しただの、親の勝手で連れまわしていないかだの、質問攻めなので、ほぼ毎日様子を報告する羽目に。もちろん娘のことを気にしてくれるのは嬉しいし、私も色々伝えたいこともあるのですが、たまには放っておいてー、という気持ちになるのも事実。

それにしても、妊娠するまで孫なんて全く興味がなさそうな両親だったのに(気を遣っていたのでしょうけど)、ここまで典型的なじじばばになってしまうとは、恐るべし孫パワーです。

そして悪かったことその3。これは、私たち家族の個別の理由なのですが。。。私の母と夫が折り合わないのが明確になってしまった、です。

里帰り中、年末年始のお休みも含めて、夫は何度か私の実家に泊まりました。今までと異なり、私抜きの母&夫で過ごす時間が多かったのですが、これがどうもよくなかったみたい。私の母はせっかちでよく気の付くタイプ。一方で、夫はのんびり屋で気の利かないタイプ。今までは常に私が間にいて、いい感じに距離を保っていたのですが、今回は私不在で二人の性格の違いがぶつかり合ってしまいました。。。

本人達から何か言われたわけではないのですが、お互い居心地悪いのが丸わかり。そもそも、二人は言葉の問題から意思疎通もままならないので、それもストレスになるようで。母からの文句ともならない文句を聞き流すのも、夫の気の利かなさをうまくフォローするのも、とんと疲れました。これは里帰りだからというわけでもないのでしょうが、今までは騙し騙しうまくやっていたので、適度な距離感が里帰り出産で崩れちゃったんでしょうね。あー、これからが心配だわー。

以上が、私の個人的な里帰り出産善し悪しでした。

こう書くと、悪いことのほうが多いじゃんと思われそうですが、次回があればやっぱり里帰りしてしまうかなー、と思います。夫も夫なりに協力してくれることは分かったのですが、私が仕切らなければいけないのは必至なので、ここは言わずともやってくれる実家の方が、色々あっても気が楽です。それに夫はしばらくの一人暮らしの後でも、私と子供のいる生活にすぐに馴染んでくれたので。

そう言えば、児童手当の手続きに関して。夫にやってもらうと申請書作成がややこしいので、私が戻ってくるまで放置していたら、2か月分取りっぱぐれました(言葉は悪いですが。申請の翌月から支給だそうで)!この手の行政手続きは、里帰り中でも夫に動いてもらわなければいけないものがあるので、事前に準備しておくことをおススメします。

2014年4月17日木曜日

里帰り出産のあれこれ(1)

里帰り先から我が家に戻ってきました(って、もう随分経つのですが)。最初こそ、一日のほとんどを喋れない相棒と二人きり・・・で気持ちが落ち込んでしまったのですが、だんだんと慣れてきました。

さて、里帰り出産って善し悪しあると思うのですが、まさにその善し悪しを肌で感じたので、書いておこうと思います。

多少は迷ったものの、里帰り出産をしようと思ったのは、「何かあった時に夫じゃ対応できない」と思ったからでした。予想外の事態で自分が動けなくなったとき、救急車を呼ばなければならなくなったとき、夫の日本語能力では対応が厳しいだろうなー、と思ったのが一番の理由です。

夫の周りでは、里帰り出産という習慣はないことはわかっていましたが、夫も、夫の家族も、「日本ではそうなのね」という感じで、特に揉めることもなく受け入れてくれたので、すんなり実家近くの産婦人科で出産することが決まりました。

そして実家に帰ってみて見えてきた、里帰り出産のいいとこ悪いとこ。

まず、良かったこととしては、両親(特に母)のヘルプが本当にありがたかった!

妊娠経過に大きな問題はなかったものの、前半はひどいつわり、後半はお腹が張りやすい(極力安静に)という問題を抱えていた私。ろくに出産準備もせず実家に戻りましたが、母がせっせと必要なものを買い揃えてくれました。さらに帰省後、早産の危険ありで自宅安静を言い渡されてしまったのですが、上げ膳据え膳でしっかり安静にさせてもらいました。

出産後も、身の回りのことは全部請け負ってくれ、私は授乳、沐浴、おむつ替え等、赤ちゃんのことしかしていませんでした。さらに、初めての育児に戸惑う私の小さな疑問も一緒に考えてくれ、精神的にもすごく楽でした。自分の家だと、赤ちゃんのことプラス、洗濯、食事、掃除などの家事に加え、日中は話す相手もいないので、精神的に参ってしまったのではないかと思います。出産後2か月で戻ってきましたが、その頃には娘に向き合うことにも随分慣れていたので、やることが増えても気分的には楽でした。

普段の自分であれば、気力でやりきるのですが、出産後は思いのほか精神不安定になりますし、娘のことは自分の気力で我慢というわけにはいかないので(ここまでなら大丈夫の度合いが分からないので、余計に心配になる)、弱っている自分を受け入れ、親に全面的に頼ったのは良かったと思います。

一方、悪かったことは三つあります。

まず、夫から娘と触れ合う貴重な時間を奪ってしまったこと。

私の場合、実家と自宅が新幹線含めて5時間の距離ということもあるのですが、とにかく行き来は簡単にできません。これによって、夫は立ち合い出産もかなわなかった(私がスピード出産だったため)し、入院中も仕事の関係で3日ほどしか滞在できませんでした。

帰省中、夫が来たのはその後1回のみ(仕事や、金銭面の理由があります)。夫は文句は言いませんでしたが、毎日成長する娘の大切な時期を見逃したのは、少し寂しかったのではないかと。

ただ、里帰り中にひそかに心配していた、大変さを間近で見ていないので子育てへの参加意欲がなくなるとか、娘が私にばかりなついてしまうといったことは、全くの杞憂でした。

今の夫は、娘の面倒を積極的に見ますし、おむつ替えやお風呂などのお世話周りもしっかり習得。普段の家事もそれくらいの姿勢で取り組んでよ・・・と言いたくなるほどの成長ぶりです。夫の育児については、また別で触れますね。

長くなったので次回に続きます。

2014年3月16日日曜日

ハーフだから

妊娠中によく言われた言葉。
「ハーフだから、かわいいだろうね。」

言った人に悪気がないのはわかっているのですが、なかなか返答に困る言葉です。ハーフだからかわいいってのは、おそらくハーフタレントやモデルのイメージなんでしょうけど、果たしてハーフ=かわいいなのか?

夫も日本人の同僚に同じセリフを散々言われたらしく、「日本人の言う『ハーフ』ってそんなに特別なこと?」と聞かれました。いや、決して特別ではないんだけどね・・・。

しまいには、「みんなの期待を裏切って、産まれてくるこの子がかわいくなかったらどうしよう。」なんて、不必要なプレッシャーまで感じてしまう始末。

しかし出産後、産まれてきた子は、もちろんかわいかった!ハーフかどうかは置いといて、そりゃあ親ですもの、わが子はかわいいに決まってます。そして産んでしまえば、周りの過度な期待からも解放~、と安心したのも束の間。お披露目した友人知人には、

「やっぱりハーフはかわいいねー。」

って、おい!!かわいいのはハーフだからじゃないわいっ。
と思わず口も悪くなる、嬉しい(?!)ほめ言葉をいただいたのでした。。。

こんなことがあって痛感したのは、日本には確かに「ハーフ」というカテゴリーが存在し、そこに大きな固定概念が乗っかっているということ。

妊娠中に、こんな本を読みました。まさに、「ハーフ」の方が書いた本。

「ハーフ」を四つのタイプに分けて説明していて、いわゆる日本人が想像する「ハーフ」(容姿端麗、バイリンガル以上、お金持ち)は、ごく少数派だと言っています。ちょうど「ハーフへの過度な期待」を一身に浴びてモヤモヤしていたところだったので、よくぞ言ってくれた!という感じで、スッキリしました。(※他にも、ハーフならではの諸所の苦労にも言及されていますが、ここでは割愛。)

娘を他と違うと扱うつもりは毛頭ないのですが、良い悪いは別として、この先娘は「ハーフ」としてとらえられることが多いんでしょうね。そして、上記のような固定概念と戦わなくてはいけないこともありそうです。悪いことばかりではないんでしょうが、、、娘よ、強く育てよー!!

親になったばかりで、この手の話は色々悩んでいる(興味がある)ので、もし面白い本などあればぜひ教えてください☆

※そもそも「ハーフ」という言い方が正しいかどうかという議論もあると思いますが、この文脈では「ハーフ」と表記するのが適切かなーと思いましたので、あえてそう書いています。ご了承ください。

2014年3月12日水曜日

新しい家族

すっかりご無沙汰していましたが(もういいですね、この前置き)、、、年が明けて、私たち夫婦に新しい家族が増えました。娘です。

妊娠中のこともたくさんブログに残しておきたかったのですが、(一応このブログのテーマである)国際結婚ならではという出来事も特になく、終わってみれば、長引いたつわり以外、それなりに順調に過ぎたので、あまり書くことがありませんでした。

でもせっかくなので、妊娠中、出産のことを少し。

12月に予定通り産休に突入。里帰り出産のため、実家に戻りました。夫とは別居生活となりましたが、すぐに年末年始休暇に入り、実家に訪ねて来てくれたので気が紛れました。

里帰り後の私の体調は、まさかの「絶対自宅安静」。

帰省後、暇を持て余して買い物だの散歩だの出かけていたところ、今まで薬で抑えていたお腹の張りが急に進んでしまい・・・。地元で友人と会う約束が軒並みキャンセルとなり、気は滅入りましたが、いつも絶妙のタイミングでサインを送ってくれるわが子。今回も休養が必要だと教えてくれているのだと、実家で寝たきりに徹しました。(妊娠中は、仕事やプライベートで無理をしそうになると、つわりの悪化や体調不良になる傾向にありました。)

正期産となる37週に入ってからは、「もういつ出てきてもおかしくない」ということで、予定日三週間前から毎日ドキドキ。

30代半ばの私は、周りに出産経験者も多く、それでなくてもネットやらなにやらで情報が手に入りやすいこともあって、出産に関しての情報を集めては、恐れおののいていました。

陣痛はいつ始まるのだろうか、出産にどのくらい時間がかかるのだろうか、何より無事にわが子を産んで対面することができるのだろうか。。。特に苦しい経験をした人の話ばかり集めては、不安になっていました。

しかし、予想に反して子は出てくる気配なし。すっかり気が緩んだ私に陣痛が来たのは、予定日ちょうどの深夜でした。

結果は、心配無用とばかりに、かなりの安産でした。

陣痛はいきなり4分間隔で始まり、あまりのいきなりぶりに「これは偽陣痛では?」と思い、家で耐えること3時間。いよいよおかしいと病院に電話し、到着後2時間でわが子に対面。。。出産後の私の第一声は、「え、もう?!」でした。
(※出産後の先生の話では、もともと妊娠後期から薬でお腹の張りを抑えていたほどだったので、そういう人は分娩に時間がかからない傾向があるようです。は、早く言ってよ!)

夫はもちろん立会いを希望していて、入院後に電話で知らせる手はずになっていたのですが、超スピード出産だっため、こちらに向かう途中でタイムアウト。

案ずるより産むが易しを体現するような出産でしたが、感動はひとしおでした。

もちろん痛いし苦しかったのですが、わが子も頑張っているというのが伝わってきたし、私も待ちわびたこの子にやっと会えるという思いがこみ上げて来て、不思議なくらい力がみなぎり、最後は本当に、子供と共同作業をしているという感覚でした。

この感動をその場で分かち合えなかったという意味で、夫が立ち会えなかったのはとても残念でした。出産する前は、陣痛に一人で耐えられるか不安だからそばにいて欲しいと思っていたのですが。

出産後の処置が終わり、一段落した後で到着した夫は、それでも娘を見た瞬間に「フォーリンラブ」だと言っていました。言い方が可笑しかったけれど、夫は夫なりに感動していたのだと思います。

娘との生活は始まったばかりで、そもそもまだ実家から戻っていないので、これから家族3人うまくやっていけるかという不安もあります。が、今のところ思った以上に楽しめています!出産するまでは母性のかけらもない私でしたが、今やすっかり親バカになっていますから。

というわけで、家族3人のブログになりました。これからもよろしくお願いします。