2014年4月17日木曜日

里帰り出産のあれこれ(1)

里帰り先から我が家に戻ってきました(って、もう随分経つのですが)。最初こそ、一日のほとんどを喋れない相棒と二人きり・・・で気持ちが落ち込んでしまったのですが、だんだんと慣れてきました。

さて、里帰り出産って善し悪しあると思うのですが、まさにその善し悪しを肌で感じたので、書いておこうと思います。

多少は迷ったものの、里帰り出産をしようと思ったのは、「何かあった時に夫じゃ対応できない」と思ったからでした。予想外の事態で自分が動けなくなったとき、救急車を呼ばなければならなくなったとき、夫の日本語能力では対応が厳しいだろうなー、と思ったのが一番の理由です。

夫の周りでは、里帰り出産という習慣はないことはわかっていましたが、夫も、夫の家族も、「日本ではそうなのね」という感じで、特に揉めることもなく受け入れてくれたので、すんなり実家近くの産婦人科で出産することが決まりました。

そして実家に帰ってみて見えてきた、里帰り出産のいいとこ悪いとこ。

まず、良かったこととしては、両親(特に母)のヘルプが本当にありがたかった!

妊娠経過に大きな問題はなかったものの、前半はひどいつわり、後半はお腹が張りやすい(極力安静に)という問題を抱えていた私。ろくに出産準備もせず実家に戻りましたが、母がせっせと必要なものを買い揃えてくれました。さらに帰省後、早産の危険ありで自宅安静を言い渡されてしまったのですが、上げ膳据え膳でしっかり安静にさせてもらいました。

出産後も、身の回りのことは全部請け負ってくれ、私は授乳、沐浴、おむつ替え等、赤ちゃんのことしかしていませんでした。さらに、初めての育児に戸惑う私の小さな疑問も一緒に考えてくれ、精神的にもすごく楽でした。自分の家だと、赤ちゃんのことプラス、洗濯、食事、掃除などの家事に加え、日中は話す相手もいないので、精神的に参ってしまったのではないかと思います。出産後2か月で戻ってきましたが、その頃には娘に向き合うことにも随分慣れていたので、やることが増えても気分的には楽でした。

普段の自分であれば、気力でやりきるのですが、出産後は思いのほか精神不安定になりますし、娘のことは自分の気力で我慢というわけにはいかないので(ここまでなら大丈夫の度合いが分からないので、余計に心配になる)、弱っている自分を受け入れ、親に全面的に頼ったのは良かったと思います。

一方、悪かったことは三つあります。

まず、夫から娘と触れ合う貴重な時間を奪ってしまったこと。

私の場合、実家と自宅が新幹線含めて5時間の距離ということもあるのですが、とにかく行き来は簡単にできません。これによって、夫は立ち合い出産もかなわなかった(私がスピード出産だったため)し、入院中も仕事の関係で3日ほどしか滞在できませんでした。

帰省中、夫が来たのはその後1回のみ(仕事や、金銭面の理由があります)。夫は文句は言いませんでしたが、毎日成長する娘の大切な時期を見逃したのは、少し寂しかったのではないかと。

ただ、里帰り中にひそかに心配していた、大変さを間近で見ていないので子育てへの参加意欲がなくなるとか、娘が私にばかりなついてしまうといったことは、全くの杞憂でした。

今の夫は、娘の面倒を積極的に見ますし、おむつ替えやお風呂などのお世話周りもしっかり習得。普段の家事もそれくらいの姿勢で取り組んでよ・・・と言いたくなるほどの成長ぶりです。夫の育児については、また別で触れますね。

長くなったので次回に続きます。

2 件のコメント:

rabbit さんのコメント...

うさぎです。
私は長男を産んだ後、新米ママだったせいもあり、赤ん坊はまだ言葉が分からないんだからと無言で世話をしていたようです。長男がサイレントベビーになってしまい、慌てました。2年後の次男を産んだ頃にはすっかりお母さんするのにもなれ、「おむつ替えますよ~」とか、1人でペチャクチャ喋りながら赤ちゃんの世話をしていました。

息子たちがいっとき通った幼稚園は、ハーフの園児がとても多かったのですが、彼らは純日本人の友達と遊ぶときは日本語なのですが、ハーフの子達だけで話すときはオール英語でした。僕達はちょっと違うんだよと同じ仲間同士だけで通じる秘密の合言葉で会話しているような感じでした。まだたった4,5歳なのに、恐るべし!と思いましたね。

ハーフ=外国語堪能という世間のイメージもありますし、非日本の祖父母宅へ里帰りしたときのための配慮もあるのでしょう、外国人のお父さんは自分の母語で、日本人のお母さんは日本語で子供と会話する習慣にして、小さい頃からお子さんをバイリンガルにするべく努力しておられるなと思いました。

1人目の出産のときは、初めてのことで心配という理由で里帰り出産するのも良いかと思いますが、2人目のときは上の子の世話をしながらの出産子育ては名実共に本当に大変ですし、上の子に寂しい思いをさせないためにも、里帰り出産にならざるを得ないかなと私は思います。

ウチは二人とも夫の立会い出産でしたが、別に立ち会ったから夫の家族への愛情が増したとも思いません。生まれる現場を見ようと見よまいと、子育てしていく中でジワジワと母性も父性も育っていくのではないかと、私は経験から思いました。

かいばしら さんのコメント...

うさぎさん

コメントありがとうございます。そうですね、二人目の場合は上の子の面倒を見られるかどうかというのもありそうですね。夫は、産まれたところに立ち会っていなくても、しばらく離れてしまっても、子育てに積極的なので、そこは本当に良かった&感謝です。でも出産は感動的だったので、次回があれば、なんとか立ち会ってもらいたいなー、という欲もありますね。

バイリンガル教育に関しては、夫が何としても英語が喋れるようにしたいと思っているようで、試行錯誤ですが頑張ることになりそうです(もちろん日本で暮らすので、日本語が大前提ですが)。今のところ、私は日本語で、夫は英語で話しかけています。3人で会話するときは英語になると思うので、私は今から気が重いです(夫との会話は英語ですが、二人だけのことですし、適当英語なので)。

今は家で娘と二人ですが、話しかけた方が良いのかなーなんて思って、やはり独り言は多くなりますね(笑)