2011年8月28日日曜日

あいまいな地図

夫が、日本で好きではないもの・・・それは地図です。
パンフレットやWEBサイト、看板などに出ている、ちょっとデザイン的な道案内の地図、アレがどうも好きになれないそうです。

事の始まりは、日本に来たばかりの頃、とある面接にて。
会社のHPに載っていた地図を参照し、面接に向かおうとした夫は、その地図のあいまいさに、会社の場所がわからず迷ってしまい、結果、面接に遅刻してしまいました。

「地図上では、道路は二本しかないのに、実は間に細かい道路がいくつもあるんだよ!」
「地図上では、駅から距離的にいくらもなさそうなのに、実際歩いたら20分もかかる。縮尺が全然違う!!」
と、かなりご立腹でした。(数分の遅れだったので、面接はさせてもらえましたが・・・。)

それ以来どこへ行くにも、もとから付いてくる地図に頼るのは一切やめて、自分でGoogle Mapで検索して行くようになりました。

先日も、雑誌で目的地を探していたとき、ページの左端にオシャレな地図が載っていました。「ここを曲がって・・・」と私が言いかけると、「いーや、この地図は信用できない。ちゃんとしたMapで調べます!」と、雑誌には見向きもしない夫。

確かに、言っていることはわかるのですが(道の本数が足りていないとか)、私はそのあいまいな案内図で、とくに苦労したことはありません。
地図の縮尺なんて見ていないし(徒歩10分とか書いていたら、それを信じる)、細い道だったら、勝手に頭の中で地図からはずします。
よくよく考えると、そもそも地図にそこまでの正確さは求めておらず、「あ、そっちじゃなかった、こっちだ。」とか「あ、曲がるのもう一本先っぽい。」なんて、考えながら行くことを、すでに頭の中で期待(覚悟?)しているような・・・。

「君は日本で育ったから、このあいまいな地図に慣れてるんだよ。ストリートにわかりやすく名前の付いているアメリカならいざ知らず、こんなに道の入り組んだ日本で、こんなにあいまいな地図で、どうやってみんな目的地にたどり着くんだ・・・ぶつぶつ。」なんて言われましたが、私は苦労したことないからなぁ。。。

最近は私も、GPSのケータイで、居場所から目的地まで、全く迷わずにたどり着くのですが、とは言え夫とは違って、あいまいな案内図でも、さほど苦労しない私です。
これも、お国柄の違いでしょうか(なんとなく、男女の違いのような気がしないでもないですが)。

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